◆上海便り 〜3月〜◆ |
| 1.全国人民代表大会 |
中国の国会にあたる全国人民代表大会(第11回第二次会議)は3月5日開幕、13日に閉幕しました。今回は異例ではありますが「人事」は最初から議題にないとのことで、落ち着いた雰囲気の中で経済問題を中心に討議が行われました。
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温家宝首相は「政府工作報告」の中で14の重要数字を発表しましたが、主なものは;GDP8%、新規雇用900万、失業率4.6%以下、CPI4%、財政赤字(史上最大の財政支出) 9500億元、住民減税5,000億元、中央政府投資9080億元等です。
特にGDP8%については、これまで例年かかげている8%とは意味が違うとしています。困難はあるが達成可能との自信を示しています。
昨年発表した4兆元の大型景気刺激策については、内容に変更が加えられ、発表当時は ほとんどが鉄道や道路等の建設投資であったものが、医療・教育・社会保障等への投資を増加させました。また、全人代までに発表するとしていた「追加景気刺激策」については、大会では発表されず、温首相が記者会見で「近く発表する」「いつでも出せる」とコメントしています。内外の経済情勢・動向を慎重に見極めているものと思われます。 |
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陳徳銘商務部長は記者会見で、中国は決して“カンフーパンダ”のような力を持つ「世界経済の救世主ではない」と表明しました。ただ国内経済を安定させ内需を拡大することで、世界の中で果たすべき責任を果たし貢献すると表明しました。 |
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| 2.経済概況 |
全人代で、温首相は経済の指標は好転の兆しを見せていると発言しました。確かに固定資産投資は1−2月で前年比26.5%アップとなっていますが、これは政府の景気刺激策としてのインフラ投資が始まったことによるものです。また2月の自動車生産・販売とも24%アップで80万台を突破して上昇機運となっていますが、これも景気刺激策による自動車関連の減税が効いているものです。 また1月の全国重点小売企業1000社の小売総額は、前年同期比 24.5%アップで政府の内需振興策の効果もあり、需要は好調です。
ただ輸出は1月が前年比マイナス17.5%、2月はマイナス25.7%と落ち込みが激しく、1980年以来の大きなマイナス幅となりました。輸入についても1月は43.1%マイナス、2月は24.1%のマイナスとなっており、世界同時不況の影響には改善の兆しは見えていません。
不動産市況も上海では若干上向きの情況も出てきていますが、依然低迷が続いており、株価も低い水準で上がったり下がったりの不安定な状態です。
2月のCPI(消費者物価指数)は、マイナス1.6%と2002年以来のマイナスとなっています。PPI(卸売り物価指数)はマイナス4.5%で3ヶ月連続のマイナスで、デフレが心配される情況となっています。
ただ、上海の街角景況感としては、デパート・レストランも賑わっており、消費も活発で、不況感は強くありません。広東や浙江に比べ輸出型中小企業が少ないからだと思われます。 |
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| 3.税収と発電量 |
中国の経済統計数字のうち、最も正確で信用できるものは税収と発電量です(一切ごまかしは ない由)。
08年の国家税収は、上半期は33.5%アップと快調でしたが、下半期は3.2%アップと減少しました。特に10月以降はマイナスに転じ、11月はマイナス11%、12月はマイナス11.9%、1月はマイナス17.1%と変化しています。 1月の発電量については、広東省、浙江省、上海は20%以上のマイナス、全国でも12%のマイナスとなって経済情況を反映しています。 |
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| 4.人民元の動向 |
| 中国人民銀行の周小川行長は、「合理的で均衡のとれた水準で安定させる」としています。外国からの「切り上げ圧力」と国内輸出企業からの「切り下げ圧力」の中で、当分現水準を大幅に変えることはないと予測されます。 |
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| 5.観光 |
| 08年の海外から観光に訪れた外国人(台湾人・香港人含まず)は2,433万人で、前年比6.8%のマイナスです(オリンピックはありましたが、四川大地震や世界金融危機により減少しています)。逆に外国に出かけた人数は、4,584万人で11.9%アップとなりました。 |
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